- 豊富な取扱商品の楽天証券
1988年日本勧業角丸証券(現みずほ証券)入社、1998年アリコ・ジャパン入社、2004年オールアセットマネジメント設立・独立。2003年8月に「証券仲介業(現在の金融商品仲介業)」の法案が可決されたのを機にIFA法人を設立し、海外では当たり前の証券・保険を合わせてアドバイスする活動をスタート。証券専業時代は個人への提案から機関投資家対応トレーダー等の営業だけでなく、従業員組合の専従も経験、保険専業時代は個人の保障提案から法人提案まで行ってきました。現在は、2004年から19年間、証券と保険のどちらにも偏ることないIFAとして活動しています。また、保険を専業とする方たちに私の保険・証券の仕事を合わせて提案してきたノウハウ、経験を伝え、業界商品に偏らないIFAを育成しています。弊社のみならず他社の多くの保険系IFAの方が活躍しています。
1988年から35年、証券と保険のそれぞれの業界、会社で教育していただき、仕事を常に現場で経験させていただきました。証券、保険それぞれの専業での経験を踏まえて独立したのちは、証券、保険それぞれに偏らないIFA活動が実現できています。そして現在、20年以上のお付き合いとなるようなお客様(個人ファミリー、法人)が年々増えています。25年来のお付き合いのお客様のひ孫さんのジュニアNISAの対応をさせていただくなど、4世代目のお客様もいらっしゃいます。35年の間に「日本のバブル崩壊」「日本の金融危機」「ITバブル崩壊」「サブプライム・リーマンショック」「コロナ」…数多くの市場の大きな調整、下落を乗り越えて、お客様に大きな資産形成の成功体験を提供してきました。
どのような想い(目標)をもってアドバイザーになりましたか?アドバイザーになることで達成できましたか?
私は、日本のバブル崩壊直前の1988年に証券会社に入社し、10年間在籍していました。その間、お客様の資産を増やすお手伝いをすることが私自身の役割であり存在意義であるという想いは在職中に薄まることはありませんでした。その想いから日本のバブル崩壊の株式暴落時には株式の空売りを提案してみたり、東証外国部の米国株式投資を提案したりと、その後の10年間の様々な悪環境な局面で努力・工夫し、何とかお客様にリターンを獲得していただき資産を膨らまして欲しいと思いながら仕事をしてきました。しかし、証券会社の人事制度においては転勤があり、長期の取組によるお客様の成功体験と私自身の仕事の成功体験、達成感を感じることが出来ないことが気になっていました。IFA的活動をスタートさせた1998年以降、転勤もなく、口座を解約されたお客様もほとんどいらっしゃなく、現在では、お客様の長期資産形成の成功体験と私自身の達成感を感じることができるようになりました。
これから先、どういうIFAになっていきたいか、将来的な夢や展望を教えてください。
証券会社時代に3年間組合専従の仕事をしました。社員に給与体系や福利厚生等を説明したり、職場環境等について会社と交渉したりという仕事でした。IFAになって思うことは、IFAの仕事はまさに社会の福利厚生の仕事だと思います。保険においては、社員の弔慰金・死亡退職金の原資としてのグループ保険提案、団体扱いの医療保険等の提案。証券においては、「企業型DC」や「職場つみたてNISA」の制度提案に伴う職場投資教育。今回、政府が発信した「資産所得倍増プラン」の7つの柱の中で、「雇用者に対する資産形成の強化」や「中立的で信頼できるアドバイスの提供」という社会の要請に対して応えていけるIFAになっていきたいと考えています。また、その担い手になるIFAの育成を行い、今度こそ「貯蓄から資産形成へ」の流れを本物にしたいと考えています。
IFAになってよかったと心から思えた瞬間・具体的な事例を教えてください。
IFAになって良かったと思えた瞬間は、実質的にIFA的な活動をスタートした1998年の保険会社に入社して以降、様々な局面で感じてきました。1990年代の終わりのITバブル時に一時払い変額保険に投資して頂いたお客様が、ITバブルの崩壊による世界株式の暴落によって大きな評価損を抱えることとなりましたが、満期まで頑張って保有していただき、しっかりとリターンを獲得していただきました。その後25年間、そのご家族と会社と長くお付き合いをさせていただき、初代から4代目のひ孫さんのジュニアNISAの口座開設まで行っていただいています。そして個人、法人全体で仲介する大きな預かり資産や積立投資、大きな保険契約をお預かりしています。このように長期にわたるお付き合いとお客様の成功体験を実現できた時に達成感を感じています。
今IFAを志している方々に対して、アドバイスをお願いします。
現在、日本においては、米国のRIA(登録投資顧問事業者)等や英国のIFA的な活動を行っている金融アドバイザーは極めて少数で、ほとんど存在していないと感じています。私は、7~8年前から保険専業の方たちにセミナーを数多く行い、IFA的な知識とアプローチで保険による保障と証券による資産形成の付加価値の高いアドバイザーの姿を伝え紹介しています。そこでのIFA的ゴールは、お客様の高い満足度の達成と皆さん自身がマズローの言う「自己実現」を達成されることです。セミナー参加者で私が発信していることに共感して行動を始めた方が「とにかく仕事が楽しくなった!」とおっしゃいます。IFAといっても証券の仕事の取り組み方は様々ですが、私たちは投資信託の長期投資提案をコア業務としています。長期的に取り組み、お客様の成功体験と皆さんの成功体験を両立、実現できるIFAを目指してください。
楽天証券のサービスをご利用いただく理由を教えてください。
弊社は楽天証券のIFA事業スタート時における1号登録業者です。2008年リーマン破綻の数週間後に契約、登録しました。登録前の2008年1月からIFA事業立ち上げに参加させていただき、9カ月ミーティングを重ね色々と提案をさせていただきました。今では当たり前の投信積立の設定も当時できなかったので、それができるように提案させていただき採用していただきました。それまでIFA契約していた大手証券においては投信積立にはネガティブでいくら提案しても投信積立のサービスを充実していただけませんでした。楽天証券においては、その他にも既存の証券会社ではなかなか取り組まないサービスを導入していただきました。現在の定期売却、自動送金サービスや家族信託等、目先の期間収益にはそんなに貢献しないが、お客様への付加価値の提供としては素晴らしいものを導入されています。このようなお客様目線のサービス・インフラをこれからも導入し続けてくれるのが楽天証券さんだと考えています。
楽天証券のサービスで主に活用いただいているサービスを理由と合わせて教えてください。
投資信託および投資信託に関係するサービスを活用しています。弊社ではNISA制度での投資信託提案が多いのですが、単純に選択できる銘柄数が多いことが差別化に繋がっています。「インデックス」か「アクティブ」か、「つみたてNISA」か「一般NISA」か、というような選択において、あまりにも単純な理解で「インデックス」と「つみたてNISA」という選択肢となっているように感じます。世界株式に限っても、思われているよりもリスク・リターンの選択肢の幅が大きいのです。ブレの大きい投資信託を選択するためには投資信託の多くの選択できる銘柄数が必要です。定期売却サービス等は、運用しながら取り崩す方法としては、分配型より効率が良いので、ご提案時にお客様の納得感が高まります。「証券+保険」で運用力に応じた定期売却代金で保険料に充当するなどハイブリッドな提案が可能となっています。