（平野氏）
実は佐賀県は持ち家率が高く、一戸建て住宅の割合が67.9％と全国平均を上回っています（※1）。旧佐賀市では共同住宅の割合が高いものの、県全体としては一戸建てが主流です。個人的に「一戸建てを購入するためにお金を貯めたい」と相談にいらっしゃるお客様は多いように感じます。

あとは、空き家が増加傾向にあることや福岡県に住んでみたいと考えている人が一定数いるということでしょうか（※2）。お客様のご要望に幅広く対応するために、住宅や金融に関する地域情報をこまめに収集するようにしています。
（※1・2）参照：佐賀県公式 HP「令和5年住宅・土地統計調査」より
SUUMO「佐賀県版 気になるランキング『現在、もしくは近い将来に住んでもいい・住みたいと思っている都道府県は？』」

（平野氏）
おっしゃる通り、「ライフプラン」「マネー」「家づくり」と3つのサービスを展開できるのは、住宅メーカーでの営業経験を持ち、さらにFP（ファイナンシャルプランナー）として資産形成や保険、不動産に精通しているからこそ実現できたと思っています。
特に家づくりに関する相談では、単なる住宅購入のアドバイスではなく、例えば、リノベーションまたは住宅購入のどちらがいいのかといった選択や、住宅ローンと将来のライフプランの選択など「ライフプラン全体を考慮した資金計画」も提案できます。

（石橋氏）
「マネー相談」です。お金に関する悩みを深掘りすることは、とても重要なものと考えています。最初は住宅購入の資金づくりで相談に来られたものの、お話を伺っていくうちに、住宅購入だけでなく子育てにも資金が必要、など最終的に複数のライフイベントのためにお金を作る必要があり、そのためにどうしたらよいかという相談に行き着く場合がほとんどです。このように相談を重ねていくと、将来どのようなイベントがあって何のためにいくら必要になってくるのかが明確になります。そのうえで貯蓄や投資の提案をしていきますが、具体的になればなるほどこちらも提案しやすいですし、お客様からも納得していただけることが多いですね。

（石橋氏）
30代のライフスタイルは多様化しているので、資産を準備する時間や資金の目的には当然個人差がありますよね。短期間で資金を準備したいのであれば、貯蓄。中長期的に時間をかけられるものであれば、投資が向いています。老後資金であれば時間がたくさんありますので、貯蓄と投資を同時に走らせて資産を形成していきましょう、とお話することが多いですね。

（石橋氏）
恐らくどんなお客様にも「貯めようと思った時点で始めましょう」と言うと思います。住宅資金や教育資金、老後資金のための資産づくりは、早くスタートしてもマイナスになることはありません。また、計画を立てたからといって必ずスケジュール通りに進むとは限らず、前後することも当然のようにあります。将来の計画があれば、早めに資産づくりを考えていきましょうというスタンスでお話します。

（石橋氏）
お金が必要となるきっかけが発生した時点で相談するのがいいのではと思います。人生の中でまとまったお金が必要になるのは結婚や出産、教育、また家づくりなどだいたい決まっていますよね。そして、多くの方はそうしたイベントが現実に訪れると考えた時に、「お金どうしよう」と不安になりがちです。それがタイミングではないでしょうか。
お金を貯めるにはもちろん早く始める方がよいですが、30代だから遅いということはありません。その人に訪れるライフイベントの時期は異なりますからね。あまりにも短すぎるのなら別ですが、お金を貯める時間があまりないという場合でも、それに合わせた資産形成をアドバイスすることは可能です。「結婚を機に聞いてみようかな」など、気軽な気持ちで専門家に相談すると良いと思います。

（石橋氏）
私たちの事務所にお越しいただく方の大半は佐賀県、または近隣の福岡県のお客様のほとんどです。そして、お客様のご紹介で新たなお客様が増えるというふうに、人とのつながりによって広まっています。このように私たちの活動が広がるのも、地域的な事情を理解しニーズに適ったサービスを提供できているからではないかと思います。エ.ラベルが、地域の方にとってお金に関する悩みを解決できる場所になれればという想いで、メンバーとともに日々仕事に打ち込んでいます。

（松尾氏）
老後資産を形成する制度として必要不可欠だと確信しているからです。NISAやiDeCoは、「Personal Investment（パーソナル·インベストメント）」いわゆる個人で自由に行う投資ですが、その一方で職場を通じて行う投資「Wokrplace Investment（ワークプレース·インベストメント）」も同じくらい重要な資産づくりの手段と考えています。このことをより多くの方に伝えたいとの想いから、IFAとは別に企業型DC（確定拠出年金）の導入支援も手がけるようになりました。
企業型DCには、求人票に記載することによって応募につながる、老後資産が着々と積み上がるのが分かり引き出す時の楽しみが社員に生まれる、社員の幸福度が高まるだけでなく離職率の低下にもつながるといったメリットがあります。研修では、これらのメリットを伝えるようにしています。

（松尾氏）
「いい制度だからぜひやってみたい」「メリットをもっと早く知っていれば良かった」と言われることが多いです。ある方は、「前職ではこうした金融教育の機会がなく、何も知らないまま積み立てていて何も増えなかったと」おっしゃっていました。説明を聞いて今までの時間は何だったんだろうと悔やむ姿を見ると、金融教育は人の役に立つことで続けていくべきだとの気持ちが強くなりますね。

（松尾氏）
私が担当するお客様のほとんどは女性です。「騙されるんじゃないか」と警戒心を抱きながらお越しになる方が多いので、それを取り除くことを意識していますね。私は結婚、出産、子育てと仕事の両立をひととおり経験してきましたし、お金に苦労した時期もありました。女性のお客様からお話を伺っていると、かつての私が経験したことと同じ悩みだと思うことが多々あります。共感する気持ちを大切にしながら、お客様の身になってアドバイスするよう心がけています。

（松尾氏）
そうですね。佐賀は大企業が少なく、中小企業で働く方がほとんどです。女性が働いているとしても、ご主人の扶養の範囲内でという場合が多いです。限られた収入の中で、生活費や教育費などが家計に重くのしかかってくる。貯金したくてもなかなかできません。こうした悩みは、特に女性が抱えやすい悩みだと思います。
私もかつて同じように悩んでいた時に、自分なりに情報を整理し素人同然で資産運用を始めたのですが、それが結果的に後の自分を救うことになった経験があります。これが参考になるかどうかは分かりませんが、お客様に伝えて、資産運用は早く始めてどれだけ時間を味方につけることが大切かをお話するようにしています。

（松尾氏）
工夫しているのは、お子様連れでも安心していただけるように、オフィス内にキッズスペースを設けていることですね。
キッズスペースには本やゲームを置いているので、お子様は飽きずに遊べます。また、小さなお子様とご一緒のお客様向けに、キッズスペースのあるブースも用意しました。
相談内容から複数回いらっしゃる相談者様も多いので、ドリンクのラインナップを充実させて飽きずに選んでいただけるようにも工夫しています。

（石橋氏）
直接お金に関わらない相談、例えば子どもの進学や老後生活も受けることがあるのですが、そのたびに、信用していただけていると感じてうれしくなります。そして、相談者様から「ここに来て良かったね」「ここだったら知人や家族にも紹介できる」というお言葉をいただいた時に、「この仕事をやっていて良かった」と心から思います。エ.ラベルの認知度はそれほど高くはありません。けれども、人と人とのつながりで、佐賀県を中心にどんどん広まっていったらいいですね。

（松尾氏）
相談者様の悩みを解決するお手伝いができたと感じた時です。お客様のほとんどは「資産形成しないといけないのは分かるけど、できない」というふうに、まっさらな状態でいらっしゃいます。相談した後は悩みが軽くなり、「やっぱり聞いてよかった」と言っていただけることは、すごくいいなと思います。

（平野氏）
エ.ラベルは創業してから13年目となり、幅広い年代層の方と継続的にお付き合いをしております。今後も親から子へ、おじいちゃんおばあちゃんからお孫さんにというふうに世代を超えてお付き合いできる環境を、地域密着IFAで達成していきたいと思っています。
活動を広げるために、私たちに賛同してくれるFPのメンバーを増やしていく。そして、お客様がいつでも相談できるような環境を作り上げていきたいとの想いがあります。

（おわり）