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NISAの『成長投資枠』とは?つみたて投資枠との違いや併用のメリットを解説!

NISA(少額投資非課税制度)は、資産形成において多くの方に注目されています。2024年から制度が改正され、成長投資枠とつみたて投資枠の併用が可能となり、より柔軟に資産運用ができるようになりました。しかし、成長投資枠とつみたて投資枠の違いを理解し、自分に合った投資方法を選ぶことが大切です。

本記事では、NISAの「成長投資枠」の概要や特徴、つみたて投資枠との違いをわかりやすく解説します。また、成長投資枠のメリット・デメリットや活用のコツについてもご紹介するので、NISAを使って効率的に資産形成を目指したい方に合ったの内容です。

NISAを上手に活用し、将来に向けた資産づくりの一歩を踏み出しましょう!

1.NISAの『成長投資枠』とは?

NISAの成長投資枠は、2024年の制度改正により非課税投資枠が拡大し、制度が恒久化されたことで設けられた新しい投資枠です。この成長投資枠を活用することで、つみたて投資枠と併用した柔軟な資産形成が可能となり、より多様な資産運用ニーズに対応できるようになっています。

・NISAとは?

出典:金融庁『NISAを知る』から引用

NISA(ニーサ)とは、投資による利益を非課税にできる「少額投資非課税制度」のことです。通常、投資の配当金や売却益には20%程度の税金が課されますが、NISA口座で運用すれば、この税金がかからず、資産形成に役立つ制度となっています。

この制度は、個人が家計の資産を安定的に増やせるよう支援することを目的として導入されており、日本国内に住む18歳以上であれば、誰でも1人1口座を開設することができます。

NISAの特徴には、次のような点があります。

このように、NISAは税制面での大きなメリットがあるため、長期的に資産を増やしたいと考えている個人投資家にとっては非常に魅力的な制度です。

・「つみたて投資枠」とは?

新しいNISA制度では、これまでの一般NISAとつみたてNISAが統合され、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」が新設されました。一般NISAとつみたてNISAは併用できませんでしたが、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の併用は可能となり、非課税投資枠が大幅に拡大されることになったのです。

これにより、従来のNISAを利用していた方にとっても、より多くの資金を非課税で投資できるメリットが生まれています。

成長投資枠は、年間最大240万円まで投資可能です。幅広い投資商品に対応しており、積極的な資産成長を目指す方に適しています。一方、『つみたて投資枠』は年間最大120万円まで投資可能で、分散投資がしやすく、初心者やリスクを抑えた長期積立に向いています。

生涯の非課税投資総額は1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)と設定されています。これにより、長期にわたり計画的な資産形成が可能になりました。

2.成長投資枠とつみたて投資枠の違いを比較

成長投資枠とつみたて投資枠には、それぞれ異なる特徴とメリットがあり、投資スタイルや目標に応じて選択することが重要です。ここでは、成長投資枠とつみたて投資枠との違いについて詳しく解説します。

・成長投資枠とつみたて投資枠の違いを比較

成長投資枠とつみたて投資枠には、『年間投資枠』や『非課税保有限度額』(総額)、『投資対象商品』といった点で違いがあります。

『年間投資枠』は、成長投資枠では年間最大240万円まで投資可能ですが、つみたて投資枠は年間最大120万円まで投資可能となっています。

次に『非課税保有限度額』(総額)では、成長投資枠では1,200万円まで(つみたて投資枠と併用して1,800万円まで)、つみたて投資枠では1,800万円までと設定されています。

さらに『投資対象商品』においては、成長投資枠では個別株やETFなど、幅広い商品に投資できます。一方、つみたて投資枠は長期積立を主な目的とした商品が中心となっています。

・成長投資枠で購入できる商品は?

成長投資枠では、個別株やETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)など、よりリターンが期待できる商品への投資が可能です。こうした商品を活用することで、非課税のまま資産を増やしやすい環境が整えられています。

NISAの成長投資枠では、多様な商品に投資できます。資産を積極的に成長させたい方に向いています。具体的には、以下のような商品が購入可能です。

『国内株式および米国株』

成長が期待できる個別株の購入が可能で、日本国内企業はもちろん、米国をはじめとする海外の優良株に投資することでリターンの向上が期待できます。

『ETF(上場投資信託)』

国内外の主要な株式インデックスや債券、コモディティ(商品)など、さまざまな分野に分散投資できるETFが購入可能です。ETFを通じて、リスクを分散させながら複数の資産クラスにアクセスできるのがメリットです。

『REIT(不動産投資信託)』

主に不動産市場に投資できる商品で、安定的な分配金を得られる可能性があります。国内外の不動産市場の成長を取り込む手段として活用できます。

・つみたて投資枠で購入できる商品は?

つみたて投資枠は、旧制度の「つみたてNISA」を引き継ぐ形で設けられた枠で、長期の積立による安定的な資産形成を目指す投資家に適しています。年間投資可能額は最大120万円となっており、投資初心者やリスクを抑えながら堅実に資産を増やしたい方に向いています。

つみたて投資枠で購入できる主な商品には、信託報酬が低めに設定された株式投資信託や、国内外の株式・債券に分散投資ができるバランス型の投資信託などがあります。長期的な投資を主目的とし、金融庁が基準を定めた安定的なリターンが期待できる仕組みが整っています。

3.成長投資枠のメリットとつみたて投資枠との併用

NISAの成長投資枠には、多様な商品への投資が可能になるなどのさまざまなメリットがあります。つみたて投資枠と併用することで、より効果的な資産形成が期待できます。

ここでは、成長投資枠のメリットとつみたて投資枠との併用について詳しく見ていきます。

・成長投資枠を活用するメリット

成長投資枠を活用するメリットは、非課税で多様な投資商品に投資できる点にあります。具体的には、以下のような利点が挙げられます。

・成長投資枠とつみたて投資枠の併用のメリット

2024年からの新しいNISA制度では、成長投資枠とつみたて投資枠を同時に活用することが可能になり、これまで以上に柔軟な資産運用ができるようになりました。

両方の枠を活用することで、安定的な資産形成とリターン追求の両立を図ることができ、個々の資産形成ニーズに合わせた戦略的な運用が可能です。

例えば、つみたて投資枠で安定した資産形成を行いながら、成長投資枠でリターンを狙った投資を行うことで、リスク分散を図りつつリターンを高めることが可能です。この併用によって、自分のリスク許容度や資産形成目標に合わせた運用を行いやすくなり、効果的な資産形成が期待できます。

4.まとめ

本記事では、NISAの成長投資枠について、つみたて投資枠との違いやメリットを踏まえて詳しくお伝えしました。2024年からスタートした新しいNISA制度では、成長投資枠とつみたて投資枠を併用できるため、資産形成の柔軟性が大幅に広がり、個々の投資スタイルに合わせた運用がしやすくなっています。

今後、資産運用の一環としてNISAの成長投資枠を取り入れ、将来に向けた資産づくりの第一歩を踏み出してください。

【著者】
楽天証券株式会社
IFAサービスサイト
コラム編集チーム

楽天証券のIFAサービスWebサイトを運営しています。楽天証券では資産形成・資産運用のためにだけではなく、資産を使う・引き継ぐためのサービスをIFAコースのお客様限定で多数ご用意しております。これらのサービスをIFAのアドバイスとともに上手に活用することで、お客様の持つ将来への不安や悩みを解決いたします。

楽天証券株式会社
関東財務局長(金商)第195号
東京都港区南青山2-6-21

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