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目次
投資を始めたいと考えている人の中には、ファイナンシャルプランナー(FP)への相談を検討している方がいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、ファイナンシャルプランナーがどこまで投資相談に対応できるのか疑問を感じている方も多いでしょう。さらに、IFA(ファイナンシャル・アドバイザー)という存在も注目を集めていますので、ファイナンシャルプランナーとの違いを理解し、注意すべきポイントを押さえておくことが、自身にとって適切なアドバイザーを選ぶ上で非常に重要です。
本記事では、ファイナンシャルプランナーに投資相談ができるかどうかを解説し、IFAを利用するメリットと注意点について詳しく紹介します。投資相談をどこに頼むべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
ファイナンシャルプランナーは、家計の見直しや保険の見直し、ライフプランの設計など、幅広い相談に対応する専門家です。しかし、ファイナンシャルプランナーによって対応できるサービスに違いがあることを理解しておく必要があります。
ここでは、ファイナンシャルプランナーが提供できる投資関連のアドバイスの範囲と、金融商品に関する相談が可能かどうかについて詳しく解説します。
ファイナンシャルプランナーは、その活動形態によって大きく3種類に分けられます。それぞれのタイプによって提供できるサービスや相談内容が異なるため、相談者は自分に合った専門家を選ぶことが重要です。
①企業に所属するファイナンシャルプランナー
銀行や保険会社など、企業に所属するファイナンシャルプランナーは特定の金融商品を取り扱うことが多く、その企業の商品に対する知識が豊富です。
②独立して活動するファイナンシャルプランナー
独立系のファイナンシャルプランナーは、特定の企業に属さずに活動しており、ライフプラン設計や家計相談などに特化しています。
③IFAが兼務するファイナンシャルプランナー
IFAとしても活動するファイナンシャルプランナーは、IFAとして投資アドバイス、FPとしてライフプラン相談と、両方のアドバイスを提供します。金融商品の注文(媒介)や販売も行えるため、幅広い相談内容に対応可能です。
ファイナンシャルプランナーの提供するサービスは、その活動形態によって特徴が異なります。対応できる相談内容は幅広いですが、特に投資や金融商品のアドバイスに関しては種類ごとに制約があるため、それぞれの違いを理解することが大切です。
主に提供するサービスに、ライフプラン設計や家計管理のアドバイスがあります。将来の目標に合わせて、資産運用や貯蓄計画を立てる支援を行いますが、この際、具体的な金融商品の提案は行わず、全体的な資産管理の方針に関する助言を行います。
投資に関するアドバイスを提供するファイナンシャルプランナーもいますが、具体的な商品選定や媒介ができるかどうかは人により異なります。
企業所属であれば、その企業が提供する金融商品に詳しいため、特定の保険や投資信託に関する相談に応じることができます。一方、独立系であれば中立性を重視し、具体的な金融商品の販売を行わず、資産配分の基本的な考え方やリスク管理に関するアドバイスを提供します。
なお、独立系のファイナンシャルプランナーは中立的な立場でのアドバイスが求められますが、IFAを兼務し外務員の資格を持っている場合には、具体的な金融商品の提案や注文(媒介)も行います。そのため、金融商品の選定に関する深い知識とアドバイスを提供できるという点で異なります。
ファイナンシャルプランナーは、投資や資産運用に関するアドバイスを提供する一方で、金融商品の販売は行わないことがあります。どのような立場で活動しているかにより、対応可能なサービスが異なるため、相談者はその違いを理解しておくことが重要です。
企業に所属している場合や独立系のファイナンシャルプランナーの場合には、特定の金融商品の販売を行わず、アドバイスのみに特化しているサービスも多いです。これにより、中立的な立場での助言が可能となる一方、具体的な商品の購入や契約を希望する場合はIFAなどの他の専門家に相談する必要があります。
IFA(ファイナンシャル・アドバイザー)は、金融商品を取り扱うことができる独立したアドバイザーです。ファイナンシャルプランナーとは異なる特徴と役割を持ち、投資相談や金融商品の購入を検討している方に適したサービスを提供します。
IFAの役割やファイナンシャルプランナーとの違いを理解することで、より自分に合ったアドバイザーを選ぶことができます。
IFAには、ファイナンシャルプランナーにはない独自のメリットがあります。投資相談においてIFAを利用することで得られる利点を、以下のポイントで説明します。
①中立的で顧客本位のアドバイス
独立系のIFAは特定の金融機関に所属せず、独立した立場でアドバイスを提供します。そのため、特定の商品を売ることを目的とせず、顧客の利益を最優先にした資産運用の提案が可能です。これにより、偏りのない中立的なアドバイスを受けられる点が大きなメリットです。
②幅広い金融商品の取り扱い
IFAは、外務員の資格を持っている場合、さまざまな金融商品を取り扱うことができます。投資信託、株式、債券など多岐にわたる金融商品の中から、相談者のニーズに合った選択肢を提案できるため、柔軟な投資戦略を組み立てることが可能です。
③ライフステージに応じた継続的なサポート
IFAは、単発の相談だけでなく、顧客のライフステージに合わせた継続的な資産運用のサポートを提供します。定期的なポートフォリオの見直しや市場の変動に応じたアドバイスなど、長期的な視点で資産を管理することができます。
IFAとファイナンシャルプランナーは、それぞれ異なる役割を持っていますが、兼業しているケースもあります。
これは、FP資格がライフプラン設計や保険の相談など幅広い分野に対応できることから、顧客に対して包括的なサービスを提供するためです。ファイナンシャルプランナーとしての側面とIFAとしての側面を使い分けることで、より総合的なアドバイスが可能になります。
本記事では、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談する際の注意点、IFA(ファイナンシャル・アドバイザー)との違い、そして投資相談を行う際の注意点について詳しくお伝えしました。
特に、投資を検討している方にとって、どの専門家を選ぶかは重要なポイントになります。IFAは具体的な金融商品の提案や注文(媒介)が可能であり、中立的なアドバイスを求める方に適しています。
適切なアドバイザーを選ぶことで、資産運用の成功に近づくことができます。まずは信頼できるIFAを見つけて、最初の一歩を踏み出してみましょう。
【著者】
楽天証券株式会社
IFAサービスサイト
コラム編集チーム
楽天証券のIFAサービスWebサイトを運営しています。楽天証券では資産形成・資産運用のためにだけではなく、資産を使う・引き継ぐためのサービスをIFAコースのお客様限定で多数ご用意しております。これらのサービスをIFAのアドバイスとともに上手に活用することで、お客様の持つ将来への不安や悩みを解決いたします。
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